株価が下落する原因

「株価が下がるとお金は一体どこに消えるの?」と疑問に思う方はよくいらっしゃると思います。実は、お金は消えるのではなく、預金など別の金融資産に移動しているだけなのです。以下では、株価が下落する原因とお金が消える原因について見ていきたいと思います。

株価が下落する原因

株が下落する原因は、根本的には世界の成長が減速することです。世界総生産、日本でいえば国内総生産(GDP)が減少しているときに株価が下落をします。

考えてみれば自然のことです。世界で稼ぎだすお金が減っているときに、成長に賭けて投資をしている上場会社の分け前が減るのですから株価が下がるのは当たり前のことです。

ただし、例外はバブルの時期です。バブルの時期はGDPに代表される経済指標が落ち込んでいても、経済指標を無視して株価が上昇します。当然長続きするはずもなく、いつの日かバブルは崩壊します。

直近の例はリーマンショック前のアメリカやヨーロッパを中心としたサブプライム景気です。半年前以上から住宅価格が値下がりをしてローンの返済も焦げ付き始めたのに、株価は債務状況を無視して上昇をしたため100年に1度の大暴落につながりました。

こういった特殊なケースは、10年に1回程度の現象です。株価が下がる原因は、基本的には世界成長が減速して、その上場会社の営業本拠地の国の景気が減速していることです。

株価が下がりお金が消える原因

しかし、冒頭申し上げた、株価が下がってそのお金が消えたという説明はつきません。みなさんは投資というと、株という認識をお持ちになっているからこういう疑問を持つのだと思います。

投資には、不動産や商品、債券、FX、投資信託、先物など多種多様なものがあり、代表的なものは株式投資になります。

みなさんが株式に投資する時期は、基本的には世界が成長しているときです。第二次世界大戦後、世界の成長が止まった時期など成長した時期に比べて圧倒的に少ないのですから、ほとんどの方がいつでも株式投資はできる認識になって当たり前です。

しかし、成長が止まっているときに、株式投資をしても損をするのは目に見えています。

では、成長が減速しているときに普通の投資家は何をしているか、といえば答えは簡単で現金、つまり預貯金として資産を保有しているのです。

よく、株価が暴落したときに時価総額が○○円減ったという報道が横行をするのですが、これは世界の投資家が株式投資から撤退して現金に持ち替えているということに他なりません。

つまり、投資家がもっている資産というのは株式だけではなく現金や不動産などの他の資産も保有していてその資産のカテゴリーの中でお金が移動しているだけの話になります。

ですから、時価総額がいくら減っても相対的には預貯金や債券の保有率が上昇することになるのです。

インフレやデフレの危機

リーマンショックや東日本大震災直後、日本はデフレという危機に直面をしています。

このインフレやデフレという言葉自体は小学校のとき誰でも習うことなのですが、ほとんどの方はその意味を理解していません。

たとえば、インフレ、ないしはインフレーションという言葉はほとんどの方は物価が上昇するということとして学習をしています。現象としては、その認識は正しいのですが、物価がなぜ上昇するのかということを全く考えていません。

このインフレという意味は、物価が上がるという意味もあるのですが、逆を返せばお金の価値が減っているから物価が上がるのです。

何かの値段が上昇するということは、何かの価値が減っているということになりますのでインフレの場合はお金の価値が減っているのです。

逆にデフレはお金の価値が上昇をしているので、日本は東日本震災直後、相当な円高で苦しみました。日本のお金の価値が上昇をしているので、日本の通貨である円の価値が上昇するのは当たり前ですよね。

今は日本銀行によるインフレ政策が効いているのだから円安ということになります。

前にも記しましたが、投資家の資産というのは株式だけではなく、預貯金や債券、不動産もあるのだということを記しました。つまり、インフレ、デフレという言葉はお金の移動を表すものなのです。

インフレの時期には、投資家は現金の価値は減りますので預貯金の割合を減らして不動産や株式に投資をします。

考え方はお金を持っているだけで価値が減っていくのですから利益を生み出す株や不動産に投資をしていくのです。

反対に、デフレの時はお金の価値は上昇していますので、投資家は預貯金や債券に投資をするということになります。

このように、株が下がる局面では株に投資をする人が極端に減り、預貯金や債券に自分の資産を移すのです。

世界の通貨の発行残高は増えている

もちろん、日本の人口は減る可能性が高いのですが、世界人口は毎年増えています。人が増えれば、必要とされるお金は増えるのは当たり前の話ですから、通貨の発行残高は考えなくても増えるのが当たり前の話になります。

また、リーマンショック以降は世界各国で金融緩和を行ってお金の発行残高はもっと増えています。つまり、お金の発行残高が増えていてさらに世界景気が成長している今の段階では大きな暴落はないと考えるのが自然の考えになります。

ですから、小さな危機が起こって株価が下がるようなことがあっても、危機が過ぎ去ればまた株価は上昇するという考え方で現在はいいと思います。

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