株の売買でアプリを利用する

外出先などでパソコンを使えない環境でもスマートフォンがあれば、株価やマーケット情報をリアルタイムで確認して、注文したいタイミングで注文を出すことができるようになりました。今回は、スマートフォンで利用できる株取引のアプリの機能や、各ネット証券の株取引アプリの特徴についてお伝えします。

株のアプリで売買はできる

最近ではスマートフォンの導入も進み、株の取引もスマートフォンを利用して行うことができるようになりました。さらに、ただ単にインターネットを利用して株の取引をするのではなく、株取引専用のアプリの普及も進んでいます。

株のアプリの主な4つの機能

株取引のアプリでは株の取引ができるだけではなく、さまざまな機能がついています。

注文機能

現物取引や信用取引など、注文内容を選択できる方法から、指値や成行、逆指値など注文方法まで選べるアプリがあります。アプリは慣れてしまえば長く使うことが多く、今は使わない機能でも、将来使うかもしれないので、多くの機能がついたものを選ぶと良いでしょう。

注文方法 詳細な説明
IOC注文 IOC注文とはスピード注文と呼ばれる方法です。指値と成行があり、条件に適合する注文を即時に成約させ、条件が成立しなかった注文数量を失効させる効果があります。
板注文 板注文とは、株価と数量が示された板画面上の価格をタップするだけで注文を発注する方法です。
OCO注文 OCO注文とは、指値注文または不成注文と逆指値注文を同時に発注する方法です。

これ以外にもさまざまな注文方法があります。

チャート機能

1日、1週間、1カ月、1年など期間の取り方から、移動平均線ボリンジャーバンドなどテクニカル分析のためのチャート機能などアプリにより異なります。自分がよく使うテクニカル指標があるかどうかや、操作性がしっくりくるか、動作は安定しているかなどを比較してみると良いでしょう。

マーケット情報

日経平均株価や、TOPIX、銘柄毎のニュースや為替レートなどマーケット情報を確認することができます。国内マーケット情報、海外マーケット情報、為替情報などアプリ毎に掲載されている情報が異なります。

銘柄情報

各自の銘柄の情報を確認したり、気になる銘柄を登録したりすることができます。アプリにより登録できる数に違いがあります。たとえば、SBI証券であれば50銘柄を1グループとして20グループまで登録することができます。

アプリ内で入出金

アプリ内で入出金できるものと、できないものがあります。アプリ内で入出金できない場合には、別途インターネット経由で入出金の手続きをする必要があります。

パソコンと比較したときのアプリのメリットとデメリット

パソコンを利用して株取引をする場合と、アプリを利用して株取引をする場合を比較するとどのような点で違いがあるのでしょうか。

アプリを利用するメリット

パソコンで株取引をする場合と比較して、アプリを利用する場合のメリットとしては以下のようなものが考えられます。

  • 仕事先でも手軽に取引できる
  • 取引までの手続きがスムーズ

株取引にアプリを利用するメリットは、電波が届いてさえいればリアルタイムに情報を得ることができ、どこにいても注文を出すことができることです。また、各証券会社では取引までの面倒な手続きを排する努力をしており、株取引まで画面を数回タップするだけで良いように作られています。

アプリを利用するデメリット

株取引でアプリを利用するデメリットは以下のようなものがあります。

  • 画面が小さい
  • 電波が届かないと取引に影響が出る

株取引にアプリを利用するデメリットとしては、画面の小ささがあげられます。アプリでは買いたい銘柄が決まっている場合などには少ない回数で取引まで進むことができますが、購入する銘柄を決めるまでの、ニュースを確認したり、板を確認したりする作業では文字が読みづらかったり、何度も画面を変えたりする必要があるなど手間がかかります。

アプリのメリットを活かし、デメリットを克服する

スマホで株取引が手軽にできるようになったことにより、昼間働いている人でも株取引をしやすい環境となりました。アプリのメリットを活かし、デメリットを克服するためには、アプリとパソコン両方をうまく使って株取引をすると良いでしょう。

株アプリの機能比較

株アプリは各社証券会社から提供されています。それぞれ株取引に必要な機能は一通り備えているものの、異なる機能を持っています。良く使う機能の有無や、実際に使ってみての使いやすさを比べてみると良いでしょう。

SBI証券 の「HYPER 株アプリ」

SBI証券が提供するHYPER株アプリでは現物、信用取引をはじめ、NISA取引にも対応しています。アプリを通して入出金することはできませんが、テクニカルチャート、銘柄登録機能など豊富な機能が搭載されています。

  1. 注文機能:通常、逆指値、IOC、板注文
  2. 個別銘柄情報:チャート、気配値、株価詳細、信用残高
  3. チャート:移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表など8種
  4. マーケット情報:日経平均、香港ハンセン、FTSEなど9種

マネックス証券の「マネックストレーダーフォン」

マネックス証券の株アプリマネックストレーダーはスマートフォンに最適化されたアプリで、投資情報の豊富さはもとより、動作の安定性等にも定評のあるアプリです。ただし、こちらもアプリでの入出金はできません。

  1. 注文機能: 通常、逆指値、OCO、板注文
  2. 個別銘柄情報:チャート、気配値、株価詳細、ニュース
  3. チャート:移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表など8種
  4. マーケット情報:日経平均、ジャスダック、東証2部など7種

松井証券の「株Touch」

松井証券の株アプリ株Touchでは現物取引や信用取引以外に先物オプション取引も行うことができます。また、アプリを起動していなくても約定内容をスマホに通知してくれる機能も充実しています。

  1. 注文機能通常、逆指値、OCO、板注文
  2. 個別銘柄情報:チャート、気配値、ニュース、株価詳細
  3. チャート:移動平均線、ボリンジャーバンド、ヒストリカルボラティリティなど12種
  4. マーケット情報:日経平均、S&P、DAXなど10種

カブドットコム証券の「Kabu smart」

カブドットコム証券の株アプリKabu smartでは26種類のテクニカルチャートなど圧倒的に豊富な機能が特徴となっています。Kabu smartはアプリ内での入出金が可能です。

  1. 注文機能: 通常、逆指値、OCOなど
  2. 個別銘柄情報:チャート、気配値、株価詳細、時系列データ、四季報、優待情報、ニュース
  3. チャート:MACD、VWAP、サイコロジカルラインなど26種
  4. マーケット情報:日経平均、NYダウ、為替通貨ペアなど11種

ライブスター証券の「livestar S」

ライブスター証券の株アプリlivestar Sは逆指値やIFD注文など豊富な注文機能が搭載されていることが特徴となっています。livestar Sはアプリ内で入出金が可能です。

  1. 注文機能: 通常、逆指値、OCO、板注文など
  2. 個別銘柄情報:チャート、気配値、銘柄詳細、ニュース
  3. チャート:移動平均線、MACD、ヒストリカルボラティリティなど8種
  4. マーケット情報:日経平均、TOPIX、日経ジャスダックなど4種
ネット証券 株取引アプリ 注文機能 個別銘柄情報 テクニカルチャート マーケット情報
SBI証券 HYPER株アプリ 通常、逆指値、IOC、板注文 チャート、気配値、株価詳細、信用残高 8種 9種
マネックス証券 マネックストレーダーフォン 通常、逆指値、OCO、板注文 チャート、気配値、株価詳細、ニュース 8種 7種
松井証券 株Touch 通常、逆指値、OCO、板注文 チャート、気配値、株価詳細、ニュース 12種 10種
カブドットコム証券 kabu smart 通常、逆指値、OCOなど(板注文なし) チャート、気配値、株価詳細、時系列データなど 26種 11種
ライブスター証券 livestar S 通常、逆指値、OCO、板注文など チャート、気配値、銘柄詳細、ニュース 8種 4種

株取引アプリとパソコンの併用を

株取引アプリを利用することにより、以前であれば日中取引することのできなかった人も手軽に株取引ができるようになりましたが、アプリには電波状況に依存してしまうことや、画面が小さいという問題があります。そうしたデメリットを、パソコンと併用してうまく活用すると良いでしょう。

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