株価が上がる時の基本的な考え方

株が上がる、上昇する意味を考えていくと、ほとんどの人がその定義をしっかりと認識をしていません。もちろん、みなさんがすぐに思い浮かべるように業績がいい、決算がいいというような要因もあります。

ここでは、根本的な考え方をみてまいりましょう。

株価が上がる基本的な要因

株価は毎日、上下に変動します。もちろん、商いの薄い株は一日気配値だけで商い不成立のまま引ける株もありますが、基本的には毎日商いがある株に関しては株価が上下動をします。

株価は、マクロ的に見ると、世界と日本の景気の潮流に合わせて上がります。

世界の成長に合わせて上昇する株価

世界の景気が上向いているとすれば株式の価格は上昇しますし、逆に債券の価格はリスクテイクの流れなので価格は下落し、金利は上昇をします。お金の流通経路が債券、株しかない場合は、株にお金が流れ込みますので株価がより一層上昇することが観察されます。

つまり、企業および法人というのは世界のルールに従って営業をしていますので、通常は世界の成長に合わせて株価は上昇をすることになります。

株価はもちろん、その会社の価値を表現している数字になりますが、会社の営業場所も要因として大きな影響力を持ちます。たとえば、東京証券取引所に上場している株式であっても、海外に本支店のある会社も多数あり、海外各地域の経済状態に左右されています。

現在の世界成長はIMFによると年間3パーセント程度成長をしており、全体の株価は上昇をしていることが考えられる訳です。

日本の成長に合わせて上昇する株価

日本の株式に投資をする場合は日本の成長力を見ます。つい先日、日本の7-9月期のGDP改定値が発表され、4-6月期がマイナスであったのに対して、2015年通年で1.0パーセントの成長をしたことが発表されました(2015年12月22日現在)。

基本的には日本経済の動きに合わせて株価も変動しますので、日本の成長率と個別の株価の上昇率を見比べてみます。

2015年初値ないしは2014年の平均株価よりも業績も決算もいいのに1パーセント以上値上がりしていない株は、割安の水準に放置されていることになります。

逆に、世界や日本が成長しているのに株価が放置されている会社というのは業績や決算が悪いことを意味しますので、投資には不向きの会社になります。

株価の上昇は世界景気に即している

株価変動の基本の原理原則は、世界や日本経済が上向いている時に株価が上昇するということです。

たとえば、日本で行われているアベノミクスという政策は、通貨を安くして株価を上昇させる政策です。各国政府による政策は現在、世界が向かっている方向に経済を向かせるために行っている政策になります。

基本的には民主主義国家であろうと、独裁国家であろうと、政府は景気の底上げに躍起になっています。株価を上昇させるために政策を発動するのですから、「買い」の政策になります。

つまり、政府が行う政策は世界景気に連動した政策になり、景気の悪化を望む政権など存在しえない訳ですから買いになります。

証券会社の集まる東京日本橋の兜町(かぶとちょう)では、「政策に売りなし」という格言があります。政府が時流にのって政策を発動させているのでそれに逆らっても仕方がない、という含蓄を含んだ言葉です。

逆に景気が減速しかかっているときに、若しくは誰の目にも景気が減速しているときに政策を発動するケースがあります。

いかに国連や各国政府が絶大な権力をもっていても、景気の下降には勝てません。この場面で政策を発動するというのは、景気の悪化をゆっくりとしたテンポにするための政策発動であり、決して景気を上昇させるための政策発動ではありません。

たとえば、最近、日本銀行はアメリカの利上げによって新興国経済が停滞した場合や、クラッシュした場合には追加緩和を実行すると明言しています。前記の解釈からすれば決して株価を上昇させるための政策ではなく、株価の下落を遅らせるための政策になります。

時々ニュースで、「日銀の政策発動で株は買い」、と叫ぶ専門家を散見します。しかし、本来の目的は、株価の下落を遅らせるための政策であって決して上昇させようとしているのではない、ことを肝に銘じなければいけません。

バブル期の場合の株価の上昇

株が上がる要因は現在のような、普通の経済状態のときだけではありません。いわゆる、日本でも経験をしたバブル時代は狂乱の株価になります。

この時期の株価は狂乱の株価になりますので、世界の景気が上がろうと、下がろうと関係ありません。人の気持ちによって株価が上がっていきます。

つまり、この時期には経済の指標などはあまり関係なく人の気分によって株価が上下動します。たとえば、有名な株式アナリストがあの株は割安で放置をされている、というと火がついたように上昇する、逆に誰かが意味も何もなくあの株は高すぎると言いそれが広まるとあっという間に下落をするというような現象が起こります。

今はバブル期ではありませんが、この世界的な大規模な金融緩和の終了はおそらくバブルになると思いますので今からその時期の想定をしておくのが賢明な判断になると思います。

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