株式市場とは

株式市場とは、一般的には証券会社を通して株を売買する市場のことを指します。株式の購入にはさまざまな方法がありますが、最も一般的なのが証券会社を通して株式を購入する方法です。最近ではネット証券の普及により株式市場での株取引はより身近なものとなっています。

株式市場の発行市場と流通市場

株式市場は、株式の発行市場と流通市場で成り立っています。

発行市場とは新規に証券を発行する市場のことです。発行市場では、資金調達をしたい企業が、証券会社に株を引き受けてもらうことにより資金を獲得します。証券会社は引き受けた株式を投資家に販売します。証券会社が引き受けた株式を投資家に販売するところまでが、発行市場です。最近ではフェイスブックのIPO(新規公開株)の募集が話題になりましたが、「IPOの募集」は発行市場での取引です。

一方、流通市場とは投資家が株式等を自由に売買する市場のことです。流通市場での取引は、顧客同士の株式等の売買を証券会社が仲介する形で行われます。一般的な株取引は、こちらの流通市場での取引のことを指し、取引の進行により株価が変動します。

株式市場と証券取引所

株式市場で株を売買するためには、その株券を発行している企業は、証券取引所に登録をする必要がありますが、上場するためには証券取引所ごとに設けられた一定の基準をクリアする必要があります。

日本には、東京証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所があり、東京、名古屋には一部と二部があります。また新興企業向け市場として東京証券取引所にはマザーズとジャスダックが、大阪証券取引所にはヘラクレス、名古屋証券取引所にはセントレックス、福岡証券取引所にはQ-Board(Q-ボード)、札幌証券取引所にはアンビシャスが設けられています。

それぞれ新興市場向け市場よりも二部の方が、二部よりも一部の方が易しい審査基準が設けられています。中でも、東京証券取引所の一部に上場している企業は「東証一部上場」というだけで企業のステータスになるほど厳しい審査基準が設けられています。

株の取引ができる時間帯

証券会社を通して株式市場で株取引ができる時間帯は、証券取引所が開いている平日の午前(前場)と午後(後場)です。前場は9時~11時30分までで、後場は12時30分から15時までとなっており、一般的には取引の始まる9時頃と、大引けになる15時の30分前頃から取引が活発化します。なお、名古屋証券取引所は15時30分までと証券取引所によって締め切る時間に違いがあります。

なお、株の注文自体は、ネット証券を使えばいつでも出すことができます。取引所が閉まっている時間帯に出した注文は、次の取引所が開く時間に回されます。取引所が開いている時間帯は忙しくて注文を出すことができないという方でも安心して取り組めます。

株式取引の種類

上記では証券取引所で取引される株式市場について説明してきましたが、株式は証券取引所以外でも取引することが可能です。一般的には証券会社を通じて上場された株式を取引しますが、それ以外の方法があることも知っておきましょう。

取引所取引(証券取引所における売買)

取引所取引とは、証券取引所を通じて行われる株式の取引のことを指します。通常の立会取引と、時間外に行う立会外取引、立会外分売等の方法があります。

立会取引

取引所取引の内、証券取引所が開いている時間帯(9時~11時30分と12時30分~15時)に行われる取引のことを立会取引と呼びます。専門用語でザラ場取引とも呼びます。

立会外取引

立会外取引とは、立会取引の時間外で、証券取引所の電子取引システムを利用して行う取引のことを指します(ネット証券による時間外の注文とは異なります)。立会外取引は大口取引を行う機関投資家等にとって他の投資家に影響を及ぼすことなく取引を成立させることができる点でメリットがあるとされています。

証券取引所ごとにルールが異なっており、東京証券取引所の場合であれば午前8時20分から午前9時、午前11時から午後0時30分、午後3時から午後4時30分の間に行うことができます。

立会外分売

立会外分売は、取引時間外において取引所に届け出を行った上で行う株の売却方法です。企業などの大株主が所有する株式が売却される形で利用されることが多く、全営業日の終値から数パーセントの割引を受けられ、また購入手数料が無料となることから、通常の株取引よりも有利な条件で株式を取得することができます。
立会外分売は18時から翌朝8時までの間に行われます。

取引所外取引(証券取引所外における取引)

取引所外取引は、証券取引所を通じないで取引される株式取引のことで、私設取引システム(PTS)と、相対取引による方法で行うことができます。

私設取引システム(PTS)

私設取引システムは、証券会社が証券取引所を通さず株式の売買を成立されるシステムのことで、取引所が開かれていない夜間にも株式の取引ができるシステムです。証券会社毎に異なるルールが設定されていますが、たとえばSBI証券の私設取引システムでは、証券取引所が開く前の8時20分から取引を行うことができ、また証券取引所の閉まる15時以降にも株の取引を行うことが可能です。

相対取引

相対取引とは、証券会社が仲介に入らずに株式の取引をすることを指します。大量の株式を売却する場合等には相場に影響を与えずに取引を行えるメリットがあります。個人間で取引することも不可能ではありませんが、トラブルになりやすく、それを行うメリットもほとんどありません。

グリーンシート銘柄

グリーンシート銘柄とは、証券取引所に登録されていない未公開株の内、証券会社で購入できる銘柄のことを指します。グリーンシート銘柄からIPO(新規株式公開)された銘柄はその価値が何十倍にも膨れ上がる可能性があります。このグリーンシート銘柄は、取り扱いのある証券会社の窓口で相対取引による方法で購入することになります。一方、こうした成功事例を引き合いに、未公開株の売却と称して詐欺まがいの儲け話を持ちかける例も多いので注意が必要です。

まずは、証券取引所に上場された銘柄の購入が無難

株式の取引を行う株式市場にはさまざまなものがあり、初心者にとっては分かりづらいものも多いものです。通常は一般的な証券会社を通じて証券取引所に上場された銘柄を購入することがほとんどです。そうした通常の取引に慣れたら、他の取引について調べてみると良いでしょう。