株の逆指値注文の買い方

逆指値注文とは、価格が上昇して、指定した値段以上になれば買い、価格が下落して、指定した値段以下になれば売る、というものです。通常株は安い時に買い、高い時に売るものですが、逆指値注文はどのような状況で利用するものなのでしょうか。

逆指値とは

逆指値注文とは、「価格が上昇して、指定した値段以上になれば買い」、「価格が下落して、指定した値段以下になれば売り」とする注文方法のことをいいます。あらかじめ指定した条件(トリガー条件)を満たした段階で証券取引所に発注がなされます。

通常の注文方法-成行注文と指値注文

そもそも、通常の株の注文方法には「成行(成り行き)注文」「指値注文」の2つがあります。成行注文というのは、買いたい銘柄と購入数をあらかじめ指定しておき、買値は相場の成り行きにまかせる注文のことをいいます。成行注文は注文が少ない銘柄の場合、予想以上に高い価格での買いとなってしまったり、安い価格での売りとなってしまったりすることがあります。

売り数量 価格 買い数量
500,000 503円
10,000 502円
2,000 501円
500円 7,800
499円 45,000
498円 650,000

たとえば、上記の銘柄で3000株の買いの成り行き注文をした場合、501円を2,000株、502円を1,000株購入することになります。

一方、指値注文の場合買値を指定して注文を出します。上記の銘柄で、499円の指値注文をした場合には、499円の買い数量に注文が追加され、売り注文が来るまで待機することになります。指値注文の場合いつまでも売れない可能性もあるため、注文の有効期間を設定する必要があります(設定しなかった場合には当日限り)。

逆指値注文の利用法

指値注文は、「指定した株価よりも安い売り注文が入れば買い」、「指定した株価よりも高い買い注文が入れば売り」をするものですが、逆指値注文は「指定した株価よりも高い買い注文が入れば買い」、「指定した株価よりも安い売り注文が入れば売り」とするものです。

一見すると、使いようが無いようにも思えてしまいますが、逆指値注文の良いところは自動化できるところにあります。例を上げましょう。

一般的な指値注文を使った場合

一般的な指値注文を利用して、500円で買い注文を入れた場合で、その後510円に上昇する場合と490円に下落する場合を考えてみましょう。

500円で買った株を、510円で売りの指値注文を出すことはできますが、その場合、その後520円に上昇するチャンスを捨てることになります。一方、株価が490円に下落した場合はその後も落ち続けるリスクが発生します。

指値注文

逆指値注文を使った場合

逆指値注文を利用して、500円で買い注文を入れた場合で、その後510円に上昇する場合と490円に下落する場合を考えます。

この場合、500円で買った株を490円で逆指値注文しておくことで、それ以上下落するのを防ぐことができます。この場合、再度上昇するチャンスを捨てることになりますが、そうした迷いを考えることなく損切りすることができます。一方、510円に上昇した場合には、逆指値注文は働かず、その後上昇する可能性もあります。

逆指値注文

このように、逆指値注文は、損切りに有効な注文方法で、ストップロス(損切り)注文とも呼ばれます。通常の指値注文と、逆指値注文を組み合わせた「逆指値付通常注文」もあります。

逆指値の活用方法

逆指値注文にはさまざまな活用方法が存在します。

損失を確定する

下降トレンド時に、設定価格を下回ったら売り、と逆指値注文を発注しておくことにより、損失を確定し、損失の拡大を防ぐことができます。このことを損切り、もしくはストップロスといい、逆指値注文は良くこの損切り目的で利用されます。人間心理として、利益は早く確定したがり、損失はなかなか確定したがらないというものがありますが、逆指値注文を出しておくことによりその迷いを断ち切ることができます。

また、昼間に働いている投資初心者の場合、「1日経ったら大幅に株価が下落していた!」という状況を回避するためにも有効です。

株価の上昇を待って購入する

逆指値注文は株価が上昇した時に買い注文、となるので、株価の停滞期に逆指値注文を出しておくことにより、上昇トレンドに入ったことが確認できた段階で買い注文を出すことができます。

この方法は少し難易度が高いですが、株価の推移や過去の高値、テクニカル指標などを駆使して、「この価格より上昇したら上昇トレンドに入ったこと」と分析し、その価格で逆指値注文を出します。株価はトレンドに入るとアッという間に上昇してしまうこともあるので、うまく活用できれば大きな利益を得ることができるでしょう。

利益確定売

買値よりも株価が大きく上昇している場合に逆指値注文を活用することで利益確定売を狙うことができます。たとえば、500円で購入した株価が700円に上昇しているような場合、今後の上昇を期待しながらも、600円の逆指値注文を出しておくことにより、100円の利益を確定することができます。株価は上昇も下落も一時で大きく変動する可能性があるため、安心して保有し続けるためには活用したい方法です。

逆指値のメリットとデメリット

ここでは逆指値注文のメリットとデメリットをお伝えします。

逆指値注文の2つのメリット

逆指値注文のメリットは、大きくリスクヘッジができることと、相場のチャンスを活かすことができることの2つがあります。

逆指値はリスクヘッジできる

逆指値注文はストップロス注文とも呼ばれる通り、損失を最小限に抑える=リスクヘッジすることができます。人間は、「損失回避性」を持っており、たとえば、100万円の利益と100万円の損失では100万円の損失の方が大きく感じてしまいます。そのため、たとえば10万円の利益が出たらすぐに利益確定をしてしまう人でも、10万円の損失を確定することができず、また戻るはず・・・と思い20万円、30万円と損失が膨らんでいってしまうということがあるのです。
逆指値注文を利用することによりこうしたリスクを回避することができます。

なお、損切りが早すぎて損してしまうこともありますが、自分の中で明確なルール(〇%株価が下がったら損切りする)を定めたら、その後の株価については気にしないようにすると良いでしょう。

相場のチャンスを活かすことができる

逆指値注文を活用することにより、相場のチャンスを活かすことができます。株価を始めとして、相場には高値など、一定の上値を超えたら上昇したり、時には急騰したりするという特徴を持っています。こうしたシグナルを、テクニカル分析を活用して分析しておき、その上値で買いの逆指値注文を出しておくことによりうまく相場にのることができます。

仮に読みが外れたとしても同時に売りの逆指値も出しておくことでリスクヘッジすることもできます。

逆指値注文のデメリット

逆指値注文のデメリットは、指値注文のため相場の動き次第ではなかなか注文を出すことができない可能性があることや、一度下落した株価を早く損切りしすぎてしまうことにより再度の上昇の可能性を捨ててしまうということがあります。

とはいえ、損切りに関していえば、人間の損失回避性という特性もあるため、特に初心者の内は慎重すぎるくらいが良いでしょう。

OCO注文

OCO(One Cancels the Order)注文とは、指値注文と逆指値注文の2つを同時に注文する発注方法のことです。一度の注文で、株価が急落した時の損切りや保有株の値上がり時の利益確保の両方に対応できます。

OCO注文が成立した場合、指値注文と逆指値注文いずれかの注文はキャンセルされます。具体的には、指値注文が約定すると逆指値注文がキャンセルされ、逆に逆指値注文で設定した価格に到達すると、発注済みの注文が逆指値で選択した注文に変更されます。

IFD(イフダン)注文

IFD(イフダン)注文とは、買付注文と売却注文予約を同時に発注できる注文方法のことです(信用取引の場合は、新規建て注文と返済注文です)。

OCO注文との違いは、ひとつの注文が成立したときの一方の注文の動きです。OCO注文では一方の注文はキャンセルされますが、IFD注文では一方の注文は同時に発注されます。

逆指値注文を有効活用

株式投資やFXにおいて、相場が急落してしまい大きな損失を出してしまった…という話を良く聞くのではないでしょうか。人間心理として損失を確定することは難しいものです。下がった株価が戻る…と期待してずるずると下がり続け、塩漬けにすることを防ぐために、逆指値注文を活用すると良いでしょう。

>> 指値注文の詳細はこちら

>> 成行(成り行き)注文の詳細はこちら

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