株取引の仕組み

一口に株といっても、「株の実態がよくわからない」「株は難しそう」「株は稼げるの?」「証券会社を通した金の流れが不明」などわからないことが山積みですよね。

まずは、株取引の仕組みを見ていくことで理解を深めていきましょう。

株って何?

株は、正式には「株式」といい、株式会社が投資家から会社の活動資金を集めたい時に資金の代わりに発行する証書のことです。

会社が事業を起こす際には、大量の活動資金が必要になります。工場や店舗などの設備投資、社員やアルバイトなどの人材など費用が莫大にかかるからです。

自分ひとりではまかないきれない資金を、事業に賛同する「株主」が出資する制度なのですね。

発行株式数と上限

会社が株式を発行する際には、まず資本金を決め、その後に発行株式数と1株あたりの株価を決めることが一般的です。

電子化された株券

株券とは、株主が持つ株式の地位や権利を表する有価証券のことです。有価証券とは、株式・債権・手形・商品券・小切手など私法上の財産権を表する紙面をいいます。

2009年1月5日から上場企業の株券電子化が始まっており、金融商品取引所(証券取引所)を介した株式はコンピュータでの管理に統一されています。そのため、紙で印刷された上場企業の株券は無効になり、現在株券は発行されていません。

株主権の管理は、ほふり(証券保管振替機構)や証券会社などの金融機関に開設された口座で行われています。

株価が変動する理由

日経平均株価やNYダウ平均株価の変動を普段のニュースで耳にする方も多いと思いますが、なぜ株価は変動するのでしょう。実は、証券市場の需要と供給の関係で株価が決まるのです。

株主が株をお金に換えたい時は他人に売る必要があります。この時、将来的に株価が上昇すると見込む人が多いと需要が高まり、実際に株価は上昇します。反対に、将来的に株価が下落すると考える人が多いと、株の価値は低まり株価は下落します。

将来の会社の業績を読む

需要と供給はさまざまな要因が引き金となり変動しますが、会社の業績は特に注目したい部分です。株主が予想する会社の将来性が株価に反映されるからです。

会社は、株主から集めたお金である株主資本や借入金などをもとに事業を興します。

興した事業が成功し会社の最終利益が確定すれば、株主の資産に加わるのです。つまり、将来にわたり会社の利益が継続して出ると、株主にとってはプラスなります。

そのため、将来的に会社の業績が上昇する見込みがあれば、株価は上昇することになります。

株の取引には2種類の方法がある

株の取引には、2種類の方法があります。金融商品取引所を介して他の投資家や証券会社自身が売りに出している株を購入する方法と、株を発行している企業から直接株を購入する方法です。一般的には、金融商品取引所を通して株の売買が行われます。

金融商品取引所を介して購入する方法

証券会社に頼み金融商品取引所を介して株を購入する方法です。金融商品取引所は金融商品取引法で認められた特別法人で、東京(東証)、大阪(大証)、名古屋(名証)、札幌(札証)、福岡(福証)、ジャスダック(JASDAQ)の6つが全国各地に展開されています。

証券取引所に上場している株の売買注文を投資家から受けた証券会社は、注文内容を金融商品取引所に伝えます。注文が成立すると、金融商品取引所は証券会社に結果を伝えます。

企業から直接購入する方法

企業によっては、証券会社を通さず直接株式を購入できる直接購入制度(DPP)を採用しています。証券会社が仲介しないため、取引手数料が金融商品取引所を介するよりも安い、無料であるなどのメリットがあります。

金融商品取引所の「立会時間」

金融商品取引所で株式を取り扱う時間を、「立会時間」といいます。立会時間は、午前中の「前場」と午後の「後場」に分けられます。東京証券取引所の立会時間は、前場、後場ともに2時間30分間の開催となります。

東京証券取引所

前場 後場
9時~11時30分 12時30分~15時

ちなみに、株の売買は立会時間内でしか行うことができませんが、株の注文自体は時間外でも可能です。SBI証券のPTS取引を利用すると、証券会社が持つ私設の取引所を介した株式の売買が可能になります。