株の取引時間とPTS取引(夜間取引)

はじめての株式取引をする場合、初心者のみなさんはどの時間帯の取引を考えていますか。会社員であれば、平日の日中に取引する時間が取れない方がほとんどですよね。

もちろん日中自由な時間がとりやすい方しか株式取引ができないわけではありません。インターネット取引も浸透してきたため、限られた時間でも取引が行いやすくなってきました。今回は株の取引時間と、PTS取引(夜間取引)について解説します。

取引時間の定義と各証券取引所の取引時間

各証券取引所の取引が可能な時間ですが、午前中を「前場」午後を「後場」と一日を二つに分けて取引時間が設けられています(大阪証券取引所の現物市場は2013年7月16日に東京証券取引所に統合されています)。

(前場) (後場)
東京証券取引所 9:00〜11:00 12:30〜15:00
名古屋証券取引所 9:00〜11:00 12:30〜15:30
福岡証券取引所 9:00〜11:00 12:30〜15:30
札幌証券取引所 9:00〜11:00 12:30〜15:30
JASDAQ 9:00〜11:00 12:30〜15:10
ヘラクレス 9:00〜11:00 12:30〜15:10

証券取引所は土日祝日、年末の12月31日、年始の3日間を除けば全て営業しており、平日は基本的に取引が可能です。証券取引所の年始めの取引開始日を大発会といい、例年は1月4日に設定されています。お正月のニュースでは年始の大発会が映し出され、晴れ着の女性が登場している光景をよく目の当たりにします。

証券取引所での株式は日中に取引や株価の値動きも多く、落ち着いて売買の判断をするのはプロでも難しいといわれています。初心者はここではまず冷静に新聞やニュースの情報を整理して判断することが求められます。この時間帯の取引はより慎重に行う必要があります。しかし後場には企業の発表する上方修正や下方修正などの多くの情報をもとに時間ぎりぎりまで株式取引が行われているのです。

取引時間外の注文

実際に取引ができる時間帯は以上の通りなのですが、株取引の注文自体は取引時間外に行うことも可能です。インターネット証券を利用すれば、証券会社の立会時間外に株の売買を行うことができます。

ただし、時間外取引では、その場で実際に取引が行われる訳ではなく、注文だけ受け付けた状態になります。そのため、証券取引所の立会時間である平日の午前9時まで取引は持ち越されます。

基本的に24時間365日注文することは可能ですが、証券会社により注文できない時間帯があります。また、証券会社の取引システムでシステムメンテナンスが行われている場合は、注文できません。

PTS取引(夜間取引)

平日の株式取引が可能な時間帯は以上のように限られていますが、株式投資を始める方も多くなった昨今ではPTS取引(夜間取引)が注目されています。このPTS取引は証券会社独自の取引システムを使った取引方法で、証券取引所の取引時間以外でも取引ができるサービスです。

ネット証券の「取引時間外の注文」は注文しても取引が持ち越しになるのに対し、「PTS取引」では注文すると私設のPTS市場を通して取引が行われるところに違いがあります。

PTS取引は証券取引所を介することなく取引が行われるため、株の売買注文が即座に株価を変動させる訳ではありません。たとえば、東京証券取引所の取引が終了する15時以降に売買注文を出すと、翌日の9時に証券取引所で取引が行われます。

現在サービスを継続しているSBI証券では8:20から16:00までと19:00から23:59までの時間帯に株式取引を行うことができます。かつてはマネックス証券、カブドットコム証券、楽天証券もこの夜間の取引を可能にしたサービスを行っていましたが現在はSBI証券の一社のみです(楽天証券は休止中)。

私設取引システム(PTS)は、SBIジャパンネクスト証券(JNX)が運営しており、SBI証券はシステムを流用しています。

PTS取引のメリット

PTS取引は、平日の日中に時間が取れなくても取引できることと、日中の証券取引所での取引より手数料が安く取引できることがメリットです。

企業の決算は日中、特に午後発表されることが多いためリアルタイムで株式取引をすることができます。株式への影響を考えてこうした時間帯に発表されているのです。夜間は時差により世界の株取引が活発になるためその動きもあわせて検討することもできる株式取引には絶好の時間帯でもあるのです。

昼の取引終了後の材料を元に、夜間のうちに取引ができるのは大きいメリットだといえます。

PTS取引の注意点

日中に時間が取れない方にとってメリットのあるPTS取引ですが、注文数が少なく流動性が低いというデメリットがあります。買い手に対して売り手が存在することで市場が回りますので、思ったように注文が成立しないことがあります。

また、注文数が少ないことから、良いニュースや悪いニュースにつられて投資家が思わぬ値段で株を売買することがあります。PTS取引で注文を終えた結果、次の日の証券取引所内の取引で大きく値が動かないことがある訳です。

そのため、昼間の終値と現在の株価が乖離している場合は、背後にあるニュースが株価を大きく変動させるものなのか検討することが重要です。

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