株の積立で少額から資産運用

「アベノミクス」によって大きく上昇していた日本の株式市場ですが、中国経済の失速などにより今年に入り約20%下落するなど、予断を許さない状況が続いています。

また、株価の下落によって年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用損が拡大し、将来的に年金給付額が減る可能性があるとの認識を示されるなど、将来の年金に対する不安がさらに増大するようなニュースも報じられています。

このような状況が続いていることから、少しでも老後の資金を蓄えるために株式投資を始めようと考えている人も多いと思いますが、株式投資を始めるにはまず株式の購入資金としてある程度まとまったお金が必要となります。

またここ最近、激しく相場が動いていますが、日々大きく変動する株価を見ながら売買のタイミングを見極めるのは、初心者にとって非常に困難です。

しかし、そんな初心者にも簡単に始められて、リスクを抑えて資金を貯めることができる「積立投資」という投資方法があるのをご存じでしょうか。

初心者にも取り組みやすい「積立投資」

積立投資とは、設定した一定の金額を毎月積み立てていく投資方法です。

積立投資であれば、少額で無理のない金額から始められ、長い期間をかけてコツコツと継続することができ、資産運用を始めたいけど「何をしたらよいかわからない」「家計に無理のない金額から始めたい」「仕事を持っているので時間がない」という悩みを持った人にはまさにうってつけの投資方法です。

積立投資の代表「るいとう」

積立投資の代表的なものに「るいとう」があります。

「るいとう」とは「株式累積投資」のことで、毎月一定の金額で株式を購入する投資方法です。投資金額は1銘柄につき月々1万円以上、1,000円単位かつ月間100万円に満たない範囲で自由に設定することが可能で、株式投資というより貯蓄に近い感覚で始められる、初心者に向いている商品です。

「るいとう」の2つのメリット

株初心者に有益な「るいとう」には2つのメリットがあります。

少額から始められる

通常、株式を購入する場合は1単元での購入が多いため、ある程度まとまった資金が必要ですが、「るいとう」であれば少額の資金で購入することができます。

リスクを分散できる

「るいとう」では、1銘柄だけではなく複数銘柄にも分散投資することが可能で、1銘柄に集中投資するよりも株価の変動を受けにくく、リスクを分散することができます。

また、一定金額を継続して投資することにより、株価が高いときは少ない株数を買い、株価が安いときは多い株数を買うことになります。そのため、毎月同じ株数を買い続けるよりも証券取引所で買い付けた平均金額である「平均買付単価」を引き下げることができます。

この投資方法は「ドルコスト平均法」と呼ばれ、一気資金を投入するのではなく買うタイミングも分散させることにより時間分散の効果が働き、高値づかみのリスクも軽減することができます。

「るいとう」の3つのデメリット

るいとうには少額から始められる「るいとう」には、3つのデメリットがあります。

取扱証券会社が限られる

現在「るいとう」を取扱っている証券会社は、野村証券、大和証券、SMBC日興証券などの大手証券に限られ、ネット証券では「るいとう」を取り扱っていないため、どの証券会社でも「るいとう」を利用できるわけではありません。

購入できる銘柄が限られる

証券会社によって取扱銘柄が決まっており、場合によっては自分が購入したい銘柄が買えない場合があります。

コストがかかる

上記は「るいとう」を取り扱っている大手証券会社の手数料を比較した表ですが、「るいとう」には口座管理手数料(野村證券は口座管理手数料が無料)に加えて売買手数料もかかり、この売買手数料も通常の株式の売買手数料と比べるとやや割高な水準となっています。

証券会社 口座管理手数料 売買手数料
野村證券 無料 1.19%
大和証券 3,240円(税込) 1.24%
SMBC日興証券 3,000円(税込) 1.24%

積立投資に適しているネット証券会社

「るいとう」を取り扱っていない証券会社でも、「るいとう」に非常によく似ている積立投資サービスを割安な手数料で提供している証券会社もあります。

たとえば、SBI証券「積立買付サービス」では、毎月指定の証券口座の預り金(または信用取引保証金からの振替)により、指定したファンドを買い付けることができ、積立に必要な資金を毎月自動で金融機関口座から引き落としするサービスもあります。(引き落としにかかる手数料は無料)

また、カブドットコム証券には、毎月500円以上1円単位の少額から「プチ株(単元未満株取引)」を積み立てできる「プレミアム積立」というサービスがあります。

るいとうでは「単位は単元株・積立は1万円から」という条件がありましたが、この「プレミアム積立」はワンコイン500円からプチ株(単元未満株取引)を毎月積み立てることができます。

積立方法も、たとえば「プチ株(単元未満株取引)を5,000 円分積み立て」「プチ株と投信を組み合わせて1万円分積み立て」など、初心者でも自分の好みに合わせてポートフォリオを組むことが可能です。

少額からはじめたい株初心者におすすめの証券会社

この他にも、積立商品は取り扱っていないものの、手数料の安さや独自のサービスを展開している、利用しやすい証券会社もあります。

一覧でまとめてみましたので、ぜひ参考にして頂き自分に合った証券会社を見つけてください。

証券会社 売買手数料(税抜き) 投資信託 ミニ株 特色
SBI証券 10万円 139円 「積立買付サービス」では、毎月指定の証券口座の預り金(または信用取引保証金からの振替)により、指定したファンドを買い付けることができる。
50万円 272円
100万円 487円
カブドットコム証券 10万円 90円 毎月500円以上1円単位の少額から「プチ株(単元未満株取引)」を積み立てできる「プレミアム積立」がある。
50万円 250円
100万円 990円
マネックス証券 10万円 100円 月1,000円から投資信託を購入できる「投信積立プログラム」がある。
50万円 450円
100万円 1,000円
松井証券 10万円 0円 × 投資信託の取り扱いは上場投資信託・米ドルMMFのみだが、現物株や信用取引の手数料は1日の約定代金が10万円まで無料。
50万円 500円
100万円 1,000円
岡三オンライン証券 10万円 99円 投資信託の取扱数は157本、手数料無料の投資信託(ノーロード)は42本ある。
50万円 350円
100万円 600円
東海東京証券 10万円 1,500円 × 月々1万円から株式、ETF(株価指数連動型上場投資信託)に投資できる「るいとうくらぶ」がある。
50万円 1,500円
100万円 3,450円
ライブスター証券 10万円 80円 2014年、格付投資情報センターの最優秀ファンド大賞を受賞した「ひふみプラス」を購入できる。
50万円 180円
100万円 340円

○・・・対応している
△・・・一部対応している
×・・・対応していない

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