株の買い方の種類

株式投資を始めるには、まず株を買うことからスタートしなければなりませんが、株の買い方には色々な種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。株式投資を始める前に、株の買い方について基礎知識を身につけておきましょう。

現物株取引

現物株取引とは、その名の通り現物の株式を買い付け、あるいは売却することです。一般的には株取引はこの現物株取引のことを指します。

現物株取引のメリット

現物株取引のメリットは、自分の名義で株を買うことによって配当金や株主優待が受けられることです。また投資資金以上に損失が出ることはなく、もし株を買った企業が経営破たんした場合でも投資資金が0円になるだけで、投資資金以上に損失が出ることはありません。

現物株取引のデメリット

現物株取引のデメリットは、利益を出すためには買った価格より高い価格で売却しなければならず、マーケットが下落基調にある時に利益を出しにくいことです。また投資資金以上の取引ができないためリターンが限定され、信用取引に比べて取引手数料が高いこともデメリットとして挙げられます。

信用取引

信用取引とは、現金や株式を担保として証券会社に預けることで、自己資金以上の投資が可能になる取引のことです。

信用取引のメリット

信用取引のメリットは、証券会社に担保を預けることによって自己資金の約3倍の取引が可能になることです。たとえば、自己資金が50万円の場合、信用取引を使えば約150万円分の取引ができるため、約3倍利益を得る可能性が増えます。

また、信用取引では、現物の受渡し行わずに売りと買いの差額の授受で決済する「差金決済」ができるため、資金を効率的に使って利益を狙えます。

信用取引のデメリット

信用取引のデメリットは、自己資金の約3倍まで取引ができるため、株価が暴落した場合に追証が発生し、最悪の場合には破産する可能性があることです。

また、信用取引は、資金を借りて行う取引のため金利がかかり(信用売りの場合には貸株料)、決められた期日までに決済して返さなければなりません。

信用取引は現物株取引に比べてリスクが高いため、証券会社の審査を通らなければ信用口座を開設できず、誰でも信用取引ができるわけではありません。

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IPO(新規公開株)

IPO(新規公開株)とは、Initial Public Offering(イニシャル・パブリック・オファリング)の略で、未上場企業が新規に株式を証券取引所に上場することをいいます。

IPO(新規公開株)のメリット・デメリット

IPOのメリットは大きな利益を狙えることです。IPOでは、初値が公募価格を大幅に上回るケースも多く、公募で手に入れることができた投資家は、初値で売却すれば短期間で売却益を得ることができます。

また、短期的な利益だけでなく、たとえばヤフー(4689)やファーストリテイリング(9983)、そしてセブン&アイ・ホールディングス(3382:旧セブンイレブン・ジャパン)のように大きく成長した銘柄を新規上場時に購入して長期保有することができれば、億万長者になれる可能性もあります。

ただし、すべての銘柄が上昇するわけではなく、業績不振のため公募価格を大きく下回ってしまう場合や、上場直後の激しい値動きで売却タイミングを逃がし、損失を出してしまう場合もあるため注意が必要です。

PO(公募・売り出し)

PO(公募・売り出し)とは、Public Offering(パブリック・オファリング)の略で、すでに上場している企業が新たに株式を発行したり、発行されている株式を投資家に取得させることをいいます。

PO投資は、買い付けの際に手数料がかからない上に、市場価格から数%ディスカウントされた価格で買い付けることができるメリットがありますが、公募増資を行った場合には発行株式が多くなり、一株あたりの利益が希薄化することにより株価が下落するリスクがあることを頭に入れておかなければなりません。

株式ミニ投資

株式ミニ投資とは、株式を取引する際の売買単位である単元株数以下の単位で取引できるサービスで、別名「ミニ株」とも呼ばれます。株式の取引は、銘柄ごとに決められた単位(1単元)の整数倍での株数によって売買されますが、株式ミニ投資は単元株数の1/10単位から取引することが可能で、単元株を小分けにして買うことができます。

株式ミニ投資のメリット

株式ミニ投資のメリットは少額から始められることです。たとえば、単元株数が100株で株価が1,000円の銘柄を取引する場合、通常であれば単元株数100株×株価1,000円=10万円の資金が必要ですが、株式ミニ投資であれば単元株数10株×株価1,000円=1万円の資金で取引できます。

株式ミニ投資のデメリット

株式ミニ投資のデメリットは、基本的に成行注文のみで指値注文ができず、注文を出した翌営業日の寄り付きの価格で売買が成立するなど、取引に制約があることです。また通常の取引よりも手数料が割高で、ある程度値幅を取って売買しないと手数料負けしてしまいます。

単元未満株取引

単元未満株取引は、単元株数にかかわらず1株単位から取引できるサービスです。単元株数以下の単位で取引できるという点では株式ミニ投資と同じですが、株式ミニ投資が単元株数の1/10単位から取引できるのに対し、単元未満株取引では単元株数にかかわらず1株単位から取引することが可能で、株式ミニ投資をさらに利用しやすく改善したサービスといえます。

また、単元未満株取引では、購入した株式の名義は証券会社名義ですが、配当金は持ち分に応じて証券会社から受け取ることができます。

単元未満株取引のデメリットは、取引できる証券会社が限られており、対象銘柄も証券会社ごとに決められているため、すべての銘柄を購入できないことです。

るいとう(株式累積投資)

「るいとう」とは「株式累積投資」のことで、毎月一定の金額で株式を購入する投資方法です。投資金額は1銘柄につき月々一万円以上、1,000円単位かつ月間百万円に満たない範囲で自由に設定することが可能で、貯蓄に近い感覚で始められる初心者向きの商品です。

るいとう(株式累積投資)のメリット

「るいとう」のメリットは、少額から始められることです。

また、一定金額を継続して投資することにより、株価が高いときは少ない株数を買い、株価が安いときは多い株数を買うため、毎月同じ株数を買い続けるよりも平均買付単価を引き下げることができます。

この投資方法は「ドルコスト平均法」と呼ばれ、一気資金を投入するのではなく買うタイミングも分散させることにより時間分散の効果が働き、高値掴みのリスクも軽減できます。

るいとう(株式累積投資)のデメリット

るいとう」のデメリットは、取引できる証券会社が野村証券、大和証券、SMBC日興証券などの大手証券会社に限られていることです。また「るいとう」には、口座管理手数料に加えて売買手数料がかかり、この売買手数料も通常の株式の売買手数料と比べるとやや割高な水準となっています。

株の注文方法

株の注文方法には、大きく分けて「指値注文」「成行注文」の2種類があります。

指値注文

指値注文とは、買う価格もしくは売る価格を指定する注文方法のことで、株を購入・売却するラインが決まっているときに利用します。

指値注文のメリット

指値注文のメリットは、指定した価格で売買できることです。株価は1日のうちに上下に変動しますが、指値で注文しておけば想定外の高い価格で買い注文が成立したり、低い値段で売り注文が成立することはありません。

指値注文のデメリット

指値注文のデメリットは、指値した価格に到達しなければ売買が成立せず、約定までに時間がかかる場合があることです。

「今すぐに買いたい」という時や、マーケットが急変してロスカットしなければならない時になかなか約定しない場合があり、すぐに売買しなければいけない時には指値注文は向いていません。

さらに、売買のチャンスを逃してしまうこともあります。指値注文の場合、買い注文を入れるときは希望価格以下、売り注文を入れるときは希望価格以上の値が付かなければ注文が成立しないからです。

成行(成り行き)注文

成行(成り行き)注文とは、価格を指定せずに銘柄と数量のみ指定する注文方法のことです。成行注文を出すと、買い注文の場合は板(気配値)に出ている最も低い売り注文と売買が成立し、売り注文の場合は板(気配値)に出ている最も高い買い注文と売買が成立します。

成行(成り行き)注文のメリット

成行注文のメリットは、注文してすぐに取引が成立することです。取引時間中(ザラバ)の売買には、「価格優先」「時間優先」「成行優先」で合致したものから順に約定する「ザラバ方式」と呼ばれるルールがあり、買い注文であれば価格の安い注文より高い注文が優先され、売り注文であれば、価格の高い注文より安い注文が優先されるため、指値注文と成行注文の場合は成行注文が優先されます。

成行(成り行き)注文のデメリット

成行注文のデメリットは、注文から成立までのあいだに株価が急激に上がってしまい、予想を上回る高値で約定してしまう恐れがあることです。

逆指値注文

またこの2種類の注文方法の他に、「逆指値注文」が利用できる証券会社もあります。逆指値注文とは、通常の指値注文とは逆に「指定した価格以上になったら買う」「指定した価格以下になったら売る」という注文を自動的に発注する注文方法です。

逆指値注文はリスクを抑えた取引をしたい人に適しており、マーケットの急変時など通常の指値注文では間に合わない場合に、逆指値注文であらかじめ損切りラインを決めておけば想定外の損失を出すこともありません。仕事のため日中ずっとマーケットを見ることができない人は、逆指値注文を利用することをおすすめします。

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