株初心者向けのETF(上場投資信託)

あなたはETFを知っていますか?「投資してみたいけど何を買えばいいか分からない」と悩む方にとって、1万円前後から売買できて個別の企業研究が不要なETFは、情報が掴みやすく初心者や忙しい人にもぴったりの投資商品です。

ETFとは何か

ETFとは「ExchangeTradedFunds」の略で、上場投資信託という意味の金融商品です。日経平均やTOPIXといった株価指数と連動するように運用された投資信託のうち、証券取引所に上場しているもののことです。

たとえば、「オリンピックに向けて工事なども増えるだろうし、日本の景気がよくなりそう」と思った時に、日経平均の値動きに連動するETFを買えば、日経平均と同様の損益が得られることになります。日経平均と同じように値段が上下する銘柄をはじめ、米国株や中国株、金に連動するものなど、2016年2月現在で225銘柄がラインナップされています。

また、ETFの構成銘柄で配当収入などがあれば、そこから各種手数料が差し引かれた上で分配金が出ます。分配金を受領するためには、銘柄ごとに定められている権利確定日に保有している必要があります。

株式や一般的な投資信託との4つの違い

ETFには、株式や一般的な投資信託と異なる点が4つあります。ETFの特徴を押さえ、必要に応じて株や投資信託を並行して利用することが求められます。

個別株式よりも値動きが安定している

ETFは、個別銘柄よりも値動きが安定しています。投資対象を分散しているため、一般的には個別企業ほど株価の上下が激しくないからです。つまり、株価が大きく変動しないため大損しにくい特徴がある反面、利益の伸びも穏やかになりやすいのです。

たとえば、個別銘柄である上場企業1社に投資した場合、業績の上方修正により大きく値上がりすることがあります。ETFでは市場全体の動きが反映されるため、業績の上方修正による株価の上昇の恩恵は受けられない可能性が高いです。

ただ、増資や倒産といったニュースが出ると大きく値下がりすることがあるため、リスクを抑えて投資できる一面もあります。

株主優待がない

ETFでは株主優待を受けることができません。日興アセットマネジメントでは上場外債の受益者に株主優待として図書カードを分配したことがありますが、あくまでも例外的なものです。

投資信託より売買のチャンスが多い

一般的な投資信託は証券取引所に上場していませんが、ETFは上場しています。そのため、東京証券取引所(東証)が開いている平日、前場9:00-11:30と、後場12:30-15:00は何度でも取引が可能です。なお、投資信託もいつでも注文できますが、日に何度も売買することはできません。

ETFは、市場の取引時間中で売買がされていれば、その時の値段がリアルタイムでわかります。投資信託は、夕方から夜間にかけて一度値段が決まるだけで、注文時には自分がいくらの値段でその商品を買うのかが分からない不透明性があります。

投資先を選ぶ必要がない

ETFでは、株と異なり投資先を選択する必要がありません。国内株ETFであれば日経平均やTOPIXの動きと連動して株価が動くため、銘柄の選びようがないからです。

株の場合は企業業績や財務をチェックし、同業他社との比較との比較が入ることから、とにかく手間がかかります。

ETFの4つのメリット

上場投資信託のETFには4つのメリットがあります。

投資信託より売買手数料が安い

一般的な投資信託よりも売買手数料が安く、長期的にも短期的にもコストを抑えることが可能です。

少額から取引を始められる

多くの銘柄は1口単位、1万円前後から買付けできます。225社の採用銘柄を全て買い集めると億単位のお金が必要ですが、ETFであれば少額から投資できるため株初心者の方には利便性が高いといえます。

信用取引を使える

現金だけだとETFを買うことしかできませんが、貸借銘柄に指定されているものであれば信用売りの注文を出し、株価の値下がりで利益を得られるため、チャンスが広がります。信用売りを利用する場合は、貸し株料逆日歩といったコスト面に注意しましょう。

指値ができる

希望の株価で注文を出すことができる指値注文が可能で、別の投資家がその値段で売買してもいいと判断すれば注文が成立します。投資信託は指定がまったくできないため、相場の状況によっては想定と違った値段で売買されるリスクがあります。

ETFの4つのデメリット

一方で、ETFには4つのデメリットもあります。それぞれ見ていきます。

金額指定での売買ができない

投資信託では「100万円ちょうどの金額で買いたい」といった注文方法ができるので、投資資金をキリよく管理したいとかNISAの枠を使い切りたいという場合には、ETFは不向きかもしれません。

銘柄数が少ない

投資信託は2016年2月末時点で5,000銘柄以上ありますが、東証に上場するETFは同225銘柄だけ、海外市場に上場している銘柄を合わせても、そこまで多くはありません。

適正な値段で売買できないことがある

取引参加者が少なかったり、売買高の少なかったりする銘柄は、株価が適正な水準から乖離する可能性があるため、注意が必要です。同じような投資対象に連動するETFが複数ある場合は、より売買の多い銘柄を選ぶことで、このリスクを下げることができます。

分配金の再投資が自動的にできない

再投資ができれば、投資資金を収益また投資に回すことで雪だるま式に利益を生み出せる「複利の効果」が得られるため、この点においては投資信託が有利です。

ETFはインターネットで簡単に購入できる

注文前に、証券会社に口座を開設し、必要な資金を振り込む必要があります。店舗のある証券会社であればそちらの窓口へ行くか電話で、インターネット証券であればご自身で証券口座のページにアクセスしログインするやり方で注文できます。

国内ETF

ほとんどの証券会社で取引できます。銘柄によっては注文できないこともあるので注意が必要です。

海外ETF

アメリカ市場であれば米ドル建といったように、その市場の現地通貨建てになるため、売買手数料のほか為替手数料がかかります。コストについては各社どんどん変更しているため、随時比較するのがよいでしょう。

SBI証券

SBI証券では、米国、中国、韓国の市場に上場している銘柄を中心に約280銘柄を取り扱っています。

買い時、売り時の目安は様々な指標で判断可能

株初心者の方にとってETFは聞きなれないものですが、様々な指標を用いることで買い時、売り時の判断をすることが可能です。以下で4つの指標を細かく見ていきます。

PER水準【14倍前後で買い、16倍前後で売る】

PER(株価収益率)は、1株当たり利益(EPSとも言われます)の倍率を示す指標で、現在の株価水準が割高か割安かを判断するのに利用できます。倍率が高ければ割高、低ければ割安と判断できます。たとえば、日経平均ではPER14倍~16倍が妥当な水準といわれており、14倍の水準は株価の下支えとして機能することが多いです。

VIX【買いのタイミングを狙うときに】

VIX(ボラティリティー・インデックス)、別名「恐怖指数」と呼ばれる指標です。オプション取引の価格から推計された予想変動率をもとに計算されるもので、相場が大きく値下がりし始めた時に数値が跳ね上がります。通常は10~20程度の値が、暴落時には40を超えることもあります。こういった異常値が出た頃に買ったリスク商品は、長期投資でも安心して持ち続けられることが多いです。

日経平均やTOPIXといった指数に連動するものの買いタイミングとして参考にできる他、このVIX指数自体に連動するETFも東証に上場しています。

騰落レシオ【80%で買い、120%で売りを検討】

騰落レシオとは、一定期間のうち、値上がりと値下がりの比率を計算することで数値化されるテクニカル指標です。25日間・75日間など、日にちを決めて計算します。株価が上昇してくると数値が上がり、反対に値下がりすれば数値は下がります。

騰落レシオが120%を超えている場合は、相場が過熱しすぎていると判断され、売りを検討するタイミングになります。反対に80%を切っている場合は相場が売られすぎと判断でき、買いを検討していくタイミングになります。

メディアの声で判断する

自分でも投資で儲けている証券会社のやり手営業マンは「女性週刊誌に『株は絶望、日本崩壊!』と書かれるようになった時が買いの好機。長期投資ならこれが一番です」と語っています。

ETFで自身の資産形成を

国策でデフレ是正がなされている時代です。インフレリスクに対応していくには、株式投資が有効とされています。ETFもご自身の資産形成にぜひお役立てください。

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