株のデイトレード

デイトレードとは、買った株式を必ず当日中に売って、取引時間中これを繰り返し行う手法をいいます。取引は1回に限らず、複数回実施することは珍しくありません。薄利を積み重ねることで結果的に多額の利益を獲得することを目指す取引です。

デイトレードの2つのメリット

デイトレードで大儲けすることは可能なのか、大儲けできるのであれば自分もやってみたと多くの人は考えるのではないでしょうか。そんなデイトレードは2つのメリットがあります。

①短期間で儲ける可能性がある

デイトレードは頻繁に取引を繰り返す取引であることから、短期間のうちに結果を出すことができます。デイトレードで1回の利益が小さかったとしても、儲かった分を再投資していけば、雪だるま式に利益は増えていく可能性があります。

株式市場は不思議なもので、何を買っても上昇してしまうような夢のような場面は確かにあるのです。そうしたタイミングで上手にデイトレードをしていれば、大儲けする可能性は開けていきます。

②オーバーナイトリスクをとらないで済む

デイトレードは日中の取引時間が終わるまでに必ず決済取引を行います。買った株式翌日まで持っていると、取引時間外に思わぬ事件が起こる場合があります。日をまたいで株を持っているリスクをオーバーナイトリスクと言いますが、デイトレードはこのオーバーナイトリスクとは無縁の取引手法です。

日本の株式市場は、朝9時から11時30分まで、そして1時間の休憩をはさんで12時30分から15時までが取引時間です。つまり、日本の株式市場は1日のほとんどが取引時間外と言えます。

取引時間外にテロや地震などの事件、欧米市場の急変などが起れば、株は暴落してしまいます。しかし、次の日の9時にならなければ取引することができません。特にアメリカの市場は日本の深夜にかかる時間帯で開いています。さすがにアメリカで悪いニュースが出ても24時間対応するのは無理があります。

こうしたオーバーナイトリスクを回避して、夜安心して眠ることができるのはデイトレーダーの特権なのです。

デイトレードの3つのデメリット

短期で儲ける可能性がるデイトレードは、当然ながら3つのデメリットがあります。

①短期で損失が大きく膨らむ可能性がある

デイトレードのメリットとして短期で高収益を実現する可能性がある一方で、逆に短期で大きな損失を被る可能性があります。デイトレーダーは短期間で勝負するために、中長期で投資する人たちよりも大きな資金をつぎ込みます。投資の最中に大きな事件が起こらないとも限りません。

例えば、デイトレードで投資していた日に大地震が起こったとします。大地震が起これば日本の株式市場は暴落します。運悪く大きな勝負をしていたときだった、ということになれば市場から退出を迫られる大損害は避けられないでしょう。

②大きな上昇局面で利益を逃す可能性がある

株式市場が大きく上昇していくような場合、日中のうちに上昇するとは限りません。取引開始の9時の時点で高く始まり、日中は横ばいが続くということは珍しくありません。

というのも、日本の株式市場はアメリカ市場が終わってから、3~4時間程度で取引が始まります。アメリカ市場が好調で株価が上昇していれば、その流れを受けて日本市場も株価が高く始まります。

デイトレードは日本の取引市場が始まってから買わざるを得ないため、取引開始に高く始まってしまえば、まったく利益を獲得できません。

③頻繁に取引することで取引手数料がかさむ

ネット証券では1回の取引手数料がかなり安くはなりますが、1回あたり100円前後はかかります。100回取引をすると1万円となり、純利益を黒字にするためには取引手数料を上回る勝利が必要です。

もし、手数料分毎日負け続けるようであればそんな投資ははじめからしない方がよかったということになります。

デイトレードに向いているのはPDCAを回せる人

デイトレードは企業業績の分析等はほとんどせずに、テクニカルの値動きを予測して取引を実行します。ただ、闇雲に取引を繰り返しても待っているのは敗北のみです。

そこで、過去の値動きから将来の動きを予測して、仮説を立てて取引を実行します。その結果はすぐに出ますから、結果について仮説が正しいのか検証します。検証の結果、当初の仮説が正しいのであれば、その仮説に基づき再投資します。仮説に問題があれば修正して再投資します。

こうした、仮説→実行→検証を繰り返すことのできる科学的手法を実行できる人がデイトレードに向いています。

デイトレード向けネット証券

デイトレード向けのネット証券はチャートが無料で利用できる、できれば複数画面開くことができるのが望ましいです。また、頻繁に売買を繰り返すことから、取引手数料が安い証券会社が魅力的です。

ネット証券は数えきれないほどある中で手数料以外でも特色のある3つの証券会社をピックアップしてみました。

SBI証券

SBI証券は顧客数1位の人気証券会社です。口座数300万口座を突破しています。

ほぼ24時間安定したシステム稼働で多くの顧客を抱えているにもかかわらず、システムエラーも少ないことから人気の証券会社となっています。

また、新規公開銘柄(IPO)の取り扱いもネット証券の中ではトップの取り扱い数です。IPOは未上場だった会社の株が抽選で売りに出され、抽選に当たれば多くの場合儲かります。IPOの取り扱い数が多いということはそれだけ抽選に当たる確率が高まるということです。

【SBI証券の手数料】

売買代金 10万円 30万円 50万円
通常手数料 96円 286円 429円

カブドットコム証券

カブドットコム証券テクニカル分析ツールは複数の画面を開くことができるのが特徴で、この点で多くのデイトレーダーの支持を得ています。

また、カブドットコム証券は、国内金融最大手の三菱UFJフィナンシャルグループに属していて、システム部門の内製化など安定性には定評があります。また、同グループということで安心感のあるサービスに定評があります。

SBI証券と同様にIPOの取扱数がトップクラスです。加えてアメリカのモルガンスタンレー証券ともつながりがあり、世界展開するグループ企業の総合力が力を発揮しているところです。

【カブドットコム証券の手数料】

売買代金 10万円 30万円 50万円
通常手数料 97円 199円 293円

ライブスター証券

手数料の安さでナンバーワンなのがライブスター証券です。1日に10回・20回と取引を繰り返すデイトレーダーは1回の取引手数料が安ければ安いほどいいのです。この要求に応えるライブスター証券の取引手数料は業界トップクラスの安さで、ライブスター証券はやっていけるのだろうかと心配になってしまうほどです。

【ライブスター証券の手数料】

売買代金 10万円 30万円 50万円
通常手数料 86円 194円 194円

デイトレードは儲かるのか

デイトレードは儲かるのか、儲かるのであれば自分もやってみたい、という人は少なくないでしょう。カリスマトレーダーと紹介されるようなデイトレーダーは、過去に大きく儲けた実績があるのは事実です。

デイトレードは証券会社に口座を開いてしまえば、その瞬間から取引が可能になります。デイトレードのこうした参入のしやすさは多くのチャレンジャーを生み出してきたものと思われます。

成功した話はみんなに自慢したくなるし、テレビにも紹介されたりしますから、そうした成功者の情報は広く拡散します。

一方で、取引に失敗して市場から退場せざるを得なくなった人は自慢にもならないことをみんなに伝えません。成功者は氷山の一角でその下には多くの敗者の行列ができているに違いありません。

幸運に恵まれれば、デイトレードで多くのお金を獲得する勝利者になることもあるでしょう。