株の売り方

買った株をいつ、どのように売るのかということが投資実績を作るうえで最も重要な作業になります。

株を買うタイミングはもちろん重要ですが、株を売るタイミングで投資家の間でも大きな差がついてしまうのは事実です。

そのため、いつ、どのように売却するのかという点についてあらかじめ戦略を練っておく必要があります。

株の売り時で一番重要なのは「損を抱えない」ことです。損失というものは拡大するときには短時間であっという間に起こってしまうものです。

もし、長期の日本株の株価チャートを見ることができる方であれば、10年~20年の動きを見ておくことをお勧めします。

そして、上がり方と下がり方がどのように違うかを目で見ておいてほしいのです。一般的には上昇するときは小さな下落を間に挟みながらゆっくりと右肩上がりに上がっていきます。一方、下落するときは急角度で下落していきます。急落しているときにいったん処分売りをして再起を図ることができるかどうかが、市場で生き残っていくために必要です。

売り注文の出し方

売り注文は、買い注文とほぼ同じ方法で取引を成立させることができます。具体的には、証券口座を開設してあるネット証券にログインし、売りたい銘柄を選び、購入単位を決め、注文方法を指定するだけです。買い注文の出し方は以下の記事で詳しく述べています。

>>買い注文の出し方

売り注文を出すときに知っておきたい用語

証券会社の取引画面で売り注文を出すときに、知っておくべき用語を押さえておきましょう。

取引時間帯に関することで「寄付(よりつき)」「引け」「ザラバ」、注文方式では「成行(なりゆき)」「指値(さしね)」「逆指値(ぎゃくさしね)」の3つは事前に覚えておきましょう。

取引時間帯

  • 寄付・・・当日最初の取引(午後の最初を後場寄付といいます)
  • 引け・・・最後の取引(午前の最後の取引を午前引け、当日最後の取引を「大引け(おおびけ)」と言います)
  • ザラバ・・・市場が開いている時間帯(株式市場は9時~11時半、12時半~3時)

注文方法

  • 成行注文・・・株価を指定しないで注文する方式(取引成立を優先)
  • 指値注文・・・株価を指定して注文する方式(自分の希望株価を優先)

逆指値注文は少し専門的になります。買い注文の場合には、指定した株価より株価が高くなれば買い注文を出す方式です。売り注文の場合には、指定した株価より株価が安くなれば売り注文を出す方式です。

逆指値注文は事前に許容できるリスクを価格設定して、事前にリスクを限定できるメリットがあります。株式市場に向かい合っている時間が限定されるサラリーマン投資家には活用していただきたい注文方法です。

売り注文のバリエーションはいくつもあります。たとえば、ザラバで逆指値注文を出しておいて取引が成立しなかったら「引け+成行売り」といった取引も可能になってきます。投資を実践していくうえで注文方法を覚えておくことはリスクを限定する能力に直結します。少しずつでも覚えていきましょう。

 

株を売る基準の確立、投資スタンスの違い

株を売って取引を決いぽ済するにあたって、事前に株を売る基準を決めておく必要があります。
株式投資は利益を積み重ね少しずつでも資産を大きくしていく地道な作業です。

先ほど触れた通り、株価の急落が始まるとアッという間に株価が半減したりするので、基準を決めておかなければ対処を誤ることになります。投資スタンスで基準の決め方に違いが出てくるので、①ファンダメンタルズ投資②テクニカル投資、の2つの投資スタイルで基準をどう決めておくか、分けて考える必要があります。

基準を決めたら、その基準をしっかり守ることが大切です。株価大暴落の前には必ず予兆となる中規模の下落があります。大規模な暴落から自分の資産を守るために、自己規律が投資をするうえで必要です。

ファンダメンタルズ投資の売りタイミング

ファンダメンタルズ投資企業業績と将来の展望を分析の中心にすることから、企業業績と展望に変化が生じたときが売りのタイミングとなります。

ファンダメンタルズ投資は株価の動きに注目するのではなくて、会社の経営が予定通り順調に進んでいるのか、想定外の事態が生じたときに将来の展望が崩れているかを売り時の判断基準とします。

ファンダメンタルズ投資は株価の動きに一喜一憂しない投資スタイルですが、日ごろからの情報収集がカギになります。

テクニカル投資の売りタイミング

テクニカル投資株価の値動きを中心に売りのタイミングを判断します。このため、ファンダメンタルズ投資とは違って判断基準を作りやすいメリットがあります。

たとえば、年初来安値を株価が割り込んで来たら売り、というように決めておけば迷うことなく売ることができます。

IPO銘柄の特殊性と売り方

IPO(新規公開銘柄)は通常の株とは違う値動きをします。IPOは抽選で非公開だった株式を分配したうえで公開銘柄となる関係で、取引初日に初めて株が売買されます。

このため、取引初日に人気が集中して株価が急激に上昇していくことがあります。人気が集中すれば買いたい人が高くても手に入れようとしますし、取引開始前に抽選で当たって株を持っている投資家は人気があるために売りを先延ばしにします。

こうして人気に火が付くと企業の業績とは関係なく株が上がってしまうことがあります。こうした状況ではファンダメンタルズ投資の手法で売り時期を決めることはできません。企業業績とはかけ離れた水準まで上昇してしまったら、テクニカル分析で売り時を探すしかありません。

IPOの銘柄は株価が頂点に達すると、最終的には下落します。株価チャートは急角度の山のようになりますので、山の頂点で売れればベストです。

ただ、山の頂点は後になってみないとわからないことから、最高値の頂上から下落が始まった時が売り時です。

「前日安値を下回ったら迷わず売る」ということでも良いでしょう。もう少し長い期間、直近3日前までの安値を下回ったら株価は山の頂点を超えることは無いと仮定して売りを実行するもの良いでしょう。

株価が上昇しているときは山を登っているイメージで、頂点から降り始めたらもう駆け上がることは無いと割り切って売るのがIPO株で上手に売り抜けるコツです。

権利日周辺の動き

配当金や株主優待を確定させる日を権利日といいますが、権利日が近くなってくると配当金や株主優待の権利取りのために買いが入りやすく株価も堅調になります。権利日が確定するまでは株価が上昇していても、権利落ち後は寄付から下落して始まります。

投資家としては権利を取るのが得なのか、権利を取らずに売ってしまった方が得なのかを判断しなければなりません。

長期投資であれば迷わず株を権利落ち後も持ち越す覚悟はできているのでしょうが、そこまでその会社と心中するつもりはなく株を手放したいという場合にはどう判断すべきか、迷うところです。

最終的には自己責任といいたいところですが、権利を取らないで売っても権利を取って売っても近いうちに売ることには変わりありません。

ということであれば「迷ったら売り」という基準で対処すればよいでしょう。権利を取るまでの短い間であっても投資資金がリスクにさらされているわけですから、リスクを避ける姿勢に問題があるわけではありません。

売り時で初心者が陥りがちなミス

株を売るときは事前に決めた投資ルールで淡々と実行することが望ましいです。この判断基準を守ることは人間心理として非常に難しいものなのですが、最も大切なことです。

初心者が陥りやすいミスは、「事前に決めた投資ルールより安くなっているのに、長期投資だと自分を納得させて売らない」と方針を変えることです。

自分が上がると信じて買った株が見るも無残に下落していく様子をパソコンの画面でみるのは信じがたいぐらい苦痛です。自分の情けなさを実感する瞬間でもありますし、その時点で売ってしまうと「負け」という結果を「Enter」キーで確定させることになります。

リーマンショックの時、個人投資家の負け組は損を確定しないで傷口を広げ、再起不能となりました。その時の負け組の傾向として「自分は長期投資だから」と負けを認めなかったことが大損害の原因となりました。

リーマンショックは事前に設定した基準を割ったら売り逃げる、ということがいかに大切かという教訓を残しました。この教訓に従わない人は将来も負け組です。勝ち組になりたければ自分の決めた基準を守り、損切りするという自己規律を常に保っておかなければならないのです。

株を売った後は前向きに

自分が事前に決めた基準を守って売った後に株価が上昇する、ということは誰しも経験するものです。これに気を取られて基準を守らなくなれば無軌道に資金をリスクにさらすことになります。

どんなプロフェッショナルでも売り時をピンポイントで最高値的中させることなどできないものです。運がよかった人が最高値で売ることができただけで、それを嘆いていることほど時間の無駄はありません。前向きに次の投資先を探すことに注力しましょう!

GMOクリック証券の株の売り方

GMOクリック証券で株を買う方法がわかったら、株の売り方についても見ていきましょう。

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いくら利益が出たとしても、それを売らないことにはその利益を本当に手にしたとはいえません。

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SBI証券の株の売り方

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マネックス証券での株の3つの売り方

「株を買った後はどうやって売却をすればいいの?」という疑問を持たれる初心者の方も多いのではないでしょうか。

最初は戸惑うかもしれませんが、慣れれば売ることも楽になります。

今回の記事では「マネックス証券」で購入した株をどうやって売却すればよいかについて、画像とあわせて詳しくまとめていきます。

まず、マネックス証券での株の売り方として、大きく分けて3つの取引方法があることを知っておきましょう。

  1. マネックス証券のホームページから株を売る
  2. マネックス証券の取引ツール「新マネックストレーダー」から株を売る
  3. マネックス証券のスマートフォンアプリ「マネックストレーダー(Monex Trader)」から株を売る

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カブドットコム証券での株の3つの売り方

「保有中の株(銘柄)を売るにはどうしたらいいの?」という方も多いのではないでしょうか。

せっかく含み益になったのに、売る方法が分からず損に…なんてことになってしまったら最悪ですよね。

そんなことを無くすためにも、売り注文の方法について見ていきましょう。

今回の記事では、ネット証券会社大手の「カブドットコム証券」で購入した株をどのように売却していくかについて、画像と合わせまとめていきます。

まず、カブドットコム証券での株の売り方として、大きく分けて3つの取引方法があることを知っておきましょう。

  1. カブドットコム証券のホームページから株を売る
  2. カブドットコム証券の取引ツール「kabuステーション」から株を売る
  3. カブドットコム証券のスマートフォンアプリ「kabu.com」から株を売る

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IPO株の初値の売り方

IPO(新規公開株)というのは「Initial Public Offering」の略称で、未上場会社が新しく証券取引所に上場し、株式が広く一般に取引できる状態になることです。

株式は、上場していなくても売買が可能です。とはいえ、非公開の株式を買うには、直接会社へ投資したい旨を申し出るか、株式の保有者を探し出して、株価を直接交渉した上で買うなど、手続きが煩雑になります。

それに対して、上場企業の株式は、東京証券取引所の上場審査基準を満たし、企業情報も定期的に発信されることになるため、投資先として選定しやすいです。また、平日の証券取引所が開いている時間帯であればインターネットや電話で簡単に注文できるなど、手続き面の 負担も小さいです。

IPO は初値で売却する戦術が一般的ですが、株初心者の方には初値で売る方法や売り時がわからないものです。以下では、IPO を初値で売る方法とその是非について見ていきます。

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