株を少額投資から始めてみる

株投資で資産運用を始めたい、だけど高額の株を買うのは恐い。そう考えている株初心者の方も多いのではないでしょうか。

安心してください、株投資は少額から始められます。今回、株投資における少額投資の方法、そして少額投資に最適な証券口座をご紹介します。

株の少額投資でできること

株投資は必ずしも大金を準備する必要はありません。少額から株投資を始めることができますし、少額投資で出来ることはたくさんあります。

たとえば、少額投資ならではのメリットとして株投資の勉強ができますし、株主優待、配当金や売却益を狙った株投資もできます。

それら株の少額投資で出来ることを具体的に、ひとつずつ見ていきます。

株投資の勉強ができる

少額で株投資を始めると、株投資とはどんな投資なのか、どのように売買すれば良いのか、株式相場はどのように変動するのかなど、書籍やウェブで得られない生の感覚を得ることができます。

株投資というのは、実際に株を買ってみて初めて分かることや気づくことがあります。

実際に買った株の値段が数十万円したとしましょう。株式市場の急変で株価が半額になってしまったとしたら、株式市場の動向について学ぶことはできても“高い授業料”を払うことになります。今後、継続して株投資を行なうのに大きな痛手となってしまうのです。

一つの例を見てみれば、少額で株投資を始めるメリットがお分かりいただけると思います。

株主優待の人気銘柄の一つに、ベスト電器(8175)があります。

権利確定月の2月が近づくと、株主優待を狙った投資家の買いが入り、株価が上昇する傾向がある銘柄です。2015年11月頃、ベスト電器株は約135円前後で推移していました。

しかし、2016年初頭、中国株安をきっかけとして世界同時株安が起こり日経平均株価は下落、ベスト電器株価も例外ではありませんでした。

2016年1月12日には、ベスト電器株は115円の安値をマークしたのです。

ちなみに、ベスト電器は100株単位での購入ですので、株価が135円ならば最低取引株価は13,500円になります。

そこで考えたいのですが、ベスト電器株を100株だけ購入していた場合と、5,000株購入していた場合とでは、損益はどれほど違うでしょうか。

100株購入⇒13,500円-11,500円=2,000円の損失
5,000株購入⇒675,000円-575,000円=100,000円の損失

100株だけの少額投資ならは2,000円の損失で事が済み、「株式市場の怖さや教訓」を肌で感じることができます。

しかし、10万円となると笑っていられる損失額ではなく、「株投資に関して学べた~」と言っている余裕はないかもしれません。

ここで挙げたのは悪い例ですが、少額で始めると株投資を実際に体験するだけでなく、実際の取引から勉強できる大きなメリットがあることがお分かりいただけると思います。

株主優待狙いの株投資

株主優待で有名な桐谷さんは数千万を軍資金として株に投資していると言われていますが、少額投資でも株主優待は狙えますので、株主優待の醍醐味を味わうことができます。

たとえば、株主優待が狙える10万円以下の銘柄にはどのようなものがあるでしょうか。以下の表をご覧ください。

少額取引できる株式一例
銘柄 最低取引額
シダックス(4837) 52,200円
ヤマダ電機(9831) 57,400円
レオパレス21(8848) 61,800円
ワタミ(7522) 80,400円

(2016年1月15日作成)

株主優待銘柄として評判の高い銘柄を4つピックアップしてみました。どの銘柄も名前を聞いたことのある会社ではないでしょうか?これら上場会社の株主優待は、10万円以下の小額投資で獲得することができます。

マイボイスコムのアンケート調査によると、「一番よく利用する家電量販店はヤマダ電機」と答えた人が第1位で、全体の50%以上でした。

第2位のケーズデンキと回答した人は約30%ですから、家電量販店としてのヤマダ電機はいまだ健在です。現在、ヤマダ電機株は6万円弱で購入できます。

少額の投資といえども、人気優待銘柄をしっかり買うことができるわけですね。

配当金狙いの株投資

株を保有すると年に1、2回、出資会社からお礼として配当金が配分されますが、少額の投資でも株主権利を獲得さえすれば配当金を受取れます。

少額取引で狙える高配当銘柄の一例を見てみます。

少額取引で狙える高配当銘柄
銘柄 最低取引額 配当利回り
りそな(8308) 56,630円 3.00%
コナカ(7494) 60,600円 3.30%
ナック(9788) 88,600円 4.40%

(2016年1月15日作成)

高配当利回りの目安は3%以上ですが、表の中の3銘柄は配当利回りが3%以上で、かつ10万円以下の投資金で買える銘柄です。

ナック株は1年間株を保有すると3,900円(100株保有の場合)の配当金を受取ることができます。銀行定期預金の高金利商品、たとえば香川銀行のセルフうどん支店では0.40%(年利、税引前)の金利となっています。

仮に、9万円を1年間0.40%で預金した場合、1年後に受取れる利息額は360円のみ。9万円を株投資して3,900円受取るのと、銀行定期預金で360円受取るのでは、株投資に軍配が上がりますよね。

これが少額の投資金で配当金を狙う株投資の醍醐味です。

売却益狙いの株投資

忘れていけないもう一つの株投資の魅力は、少額で投資した株が大化けし大きな利益を掴むことです。

たとえば、2015年に “大化け” したアイスタイル(3660)の株価推移を見てみましょう。

アイスタイル(3660)株価
最安値 最高値
日付 2015年1月29日 同年12月24日
株価 242.5円 2,480円

アイスタイルは2015年10月に1:2の株式分割を行なっていますので、実際は最安値が485円、最高値が4,960円の計算です。

アイスタイル株は100株単位での購入となっていますので、皮算用になってしまいますが、48,500円で買った株を496,000円で売ったとしたら447,500円の利益獲得となっていたのです。

これこそが売却益を狙った株少額投資のメリットです。

大化けするかもしれない潜在能力を持った少額株を探し出すのは簡単ではありませんが、売却益を狙った売買は大きなリターンを得られる可能性があるのです。

少額投資向けの証券会社

株投資を始める場合証券口座の開設が必要ですが、少額で始める場合はネット証券の口座開設をおすすめします。担当者を介して取引を行う総合証券と比較して、手数料が安く済むからです。取引金額によって手数料が最安となる証券会社は変わるため、投資につぎ込む資金量を把握しておく必要があります。

資金が1万円以下の場合

自己資金が1万円以下の場合、最有力候補はマネックス証券です。各ネット証券では資金が1万円でも取引できるミニ株というサービスを取り扱っており、特にマネックス証券のワン株は株式売買手数料が最も安いからです。

別ページで徹底比較しています↓
>> 資金が1万円の時の株の投資法

資金が10万円以下の場合

自己資金が10万円以下の場合、最有力候補は松井証券です。松井証券の手数料システムは、1日に何回取引しても10万円以下の取引なら手数料が0円だからです。

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>> 資金が10万円の時の株の投資法

資金が30万円以下の場合

自己資金が30万円以下の場合、最有力候補はライブスター証券です。30万円以下のワンショットコース(1約定ごとに手数料がかかる手数料コース)で最安手数料を提示しているからです。

別ページで徹底比較しています↓
>> 資金が30万円の時の株の投資法

資金が100万円以下の場合

100万円ほどの資金を元手に投資を行いたい方は、値嵩株(ねがさかぶ、最低取引価格が高い株のこと)を買うこともできます。他の取引価格帯と同様、証券各社の取引手数料を比較すると一番お得なネット証券会社が見つかります。

100万円以下の株取引手数料に関し、最安手数料を提示しているのはライブスター証券です。

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>> 資金が100万円の時の株の投資法

NISAで少額投資をする

先に述べたように、株取引における少額投資をする場合、買いたい銘柄の株価に応じて手数料の安い証券口座を利用するのが一つの方法です。

しかし、もう一つの選択肢があります。それは、証券各社が取扱うNISA口座を利用して少額投資を行なうという選択肢です。

証券各社が取扱う大部分のNISA口座では、取引手数料が無料となっているからです。

NISA口座には、1年間トータルの取引価格が120万円以下という条件があるものの、取引で得た売却益や配当金に対しては非課税、税金がかからないというメリットがあります。

少額投資がしたい人にとって「120万円以下」という制限が障害になることはないですから、NISA口座の利用が選択肢の一つになること間違いありません。

ただし、すべての証券会社のNISA口座が取引手数料無料というわけではありませんので、手数料無料の証券会社を頭に入れておきましょう。

現在、NISA口座の取引手数料を無料としているネット証券会社は以下の通りです。

NISA国内株式取引手数料
ネット証券 手数料
SBI証券 無料
松井証券 無料
マネックス証券 無料
カブドットコム証券 無料
ライブスター証券 80円~(税抜)
岡三オンライン証券 99円~(税抜)

(2016年1月15日作成)

ライブスター証券と岡三オンライン証券を除くネット証券6社は、NISA口座での取引手数料を無料としています。

これら6社のいずれかでNISA口座を開設し、年間取引額120万円以下の少額投資を狙うのも一つの選択肢です。

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